船橋電鉄_高根線
高根線について
高根線は1981年に船橋グリーンハイツへのアクセス路線として開業した路線である。
高根線の足跡
開業まで
船橋グリーンハイツは1973年に造成された団地である。当初最寄り駅は新京成線高根公団駅と考えられていたが、グリーンハイツから駅までは徒歩22分と遠く、多くの居住者は近隣の路線バスを利用した。その結果、その路線バスに利用が集中し、積み残しが生じたので、急遽建設会社によるバスが運行された。このバス運行はあくまで暫定的なものとされ、将来的には正規の路線バスとして運行する方針が建設会社より示された。
関係各者の協議の結果、船橋電鉄が路線の建設を行い、今後の運行を担うことになった。船橋電鉄が参入したのは、船橋市東部方面延伸(高根台、松が丘、古和釜)の足掛かりにするためだったという。
開業へ
かくして1981年には小室線八栄橋から分岐する形で緑台までの新線が開業した。路線名は高根線とされたが、これは高根町に由来する。
当時、そして現在もそうなのだが、このエリアのバス路線は特に朝の定時運行が困難で、遅延が常態化していた。船橋電鉄になってからは毎時5本程度とはいえ、10分程度の所要時間で船橋駅に到着するため、利便性が大幅に向上した。
高根線は当初より高架・複線で建設されており、高速運転や輸送力に対応した設計となっている。
進まない延伸計画
緑台までがすぐに建設されたのと対象に、緑台から先の延伸はほとんど進捗していない。開業時点で緑台~高根公団間には住宅地が密集しており、建設が困難なためである。
それでも地下線での延伸、あるいは「高根線」としての延伸を諦め新京成線から分岐する案、御滝線からこれまた空いている土地を縫うように延伸する案などが検討された。しかし、船橋~八栄橋間地下化のため、リソースをそちらに割く必要が生まれ、一旦計画は保留となった。
現在ではこれらの計画が一段落し、緑台~高根公団~松が丘間を地下線で建設する案が有力となっており、現在その案の精査が行われている。
現在
現行ダイヤでは、いずれの時間帯も船橋まで直通運転を行う。朝夕は4両編成で船橋まで直通し、毎時6本で運行される。日中については、高根線内は2両・毎時4本程度で運転され、八栄橋で小室線電車に併結し、船橋まで直通する。
路線データ
駅名 | 累計キロ | 駅間キロ | 線路設備 | ホーム数 |
船橋 | 0.0 | - | ∥ | 1面2線(地下) |
市場前 | 0.8 | 0.8 | ∥ | 1面2線(地下) |
八栄橋 | 2.0 | 1.2 | ∥ | 2面4線(地下) |
秋葉神社 | 3.3 | 1.3 | ∥ | 2面2線(高架) |
緑台 | 4.5 | 1.2 | ∥ | 1面2線(高架) |
※船橋~八栄橋間は小室線だが、全列車が船橋まで乗り入れを行う
船橋電鉄は実在しない鉄道です
- 最終更新:2018-06-11 21:55:16