209系500番台メモ_車両動向
はじめに
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あらまし
中央・総武緩行線の103系置き換えを目的として1998年に新造された。E231系に似た幅広車体と209系の足回りを組み合わせた折衷的な構造となっている。
1998年新造の9編成(501~509)は、モーターがMT68Aで、ひし形パンタグラフを搭載となっている。一方、1999年の8編成(510~517)は、モーターがMT73となり、パンタグラフがシングルアーム式となっている。
最終的に209系500番台は10両編成17本が新造され、当初は全編成が習志野電車区に配置された。
初期の転属劇
浦和電車区(当時)への転属 (2000~2008年)
209系500番台は車両需給に応じて転配等が多く行われている。
その中でも、516と517の2編成については、新造からわずか2年後の2000年11月には、京浜東北・根岸線D-ATC化に伴う予備車として浦和電車区(現・さいたま車両センター)に転出した。同線のD-ATC化後は増発分としてそのまま同区に残留した。
また2005年10月から2006年3月までの間は、515編成が浦和電車区に貸し出された。これは209系0番台への車体保全実施にあたって、予備車が不足することから、一時的に貸し出されたものである。2006年3月には返却されたが、後述する通り、515編成は209系試作車置き換えを目的として、浦和電車区に転出することになる。
更に2006年10月から2007年3月にかけて、209系試作車置き換えを目的として、513・514・515の3編成が浦和電車区に転属した。これにより、浦和電車区には513~517の一時5編成がしていた。
しかし、京浜東北・根岸線へのE233系1000番台投入に伴い、2008年7月から12月の間に、浦和電車区に在籍していた209系500番台は全て撤退することになる。とはいえ、この時点の209系500番台はまだ新造から9~10年程度の車両であり、他線区に転出することになる。
習志野電車区の廃止 (2003年)
話は前後するが、2003年12月には習志野電車区が廃止され、同区の所属車両は全て三鷹電車区に転出した。更に2007年11月には三鷹電車区が三鷹車両センターに改称された。
なお、209系500番台の内、517のみ三鷹電車区及び三鷹車両センターでの所属歴を持たない。これは、516と517の2編成が習志野電車区廃止前の2000年に浦和電車区に転出したことが大きい。516については、2009年12月に三鷹車両センター所属となったが(その後、同編成は2018年に京葉車両センターに転出)、517は浦和電車区から直接京葉車両センターに転出し、また三鷹車両センターへの転出が行われなかったため、「ミツ」の所属歴がないという訳である。
京葉線向けへの転用 (2008-2010)
浦和電車区に所属していた5編成については、当初全編成が京葉車両センター(京葉線向け)に転出する予定で、4編成については京葉線向けとして転用された(513→ケヨ31、514→ケヨ32、515→ケヨ33、517→ケヨ34)。しかし、山手線6ドア車配給のために三鷹車両センターのE231系1編成を捻出する必要が出たことから、その補填として516が三鷹車両センターに転属した。
京葉線向けとしての活躍は短く、2010年7月に投入が開始されたE233系5000番台の投入により、4編成中3編成が8両化の上で武蔵野線向けとして転用された。
なお、京葉線向けには当初10両編成25本が投入されると発表されたが、実際には1本少ない24本の導入に留まった。この関係で517(ケヨ34編成)のみ引き続き京葉線に残留し続けている。このまま残留し続けるのか、あるいは何かの拍子に転用が行われるのかは不明だが、今後の動向が注目される。
三鷹からの転出
転出の本格化 (2017-)
2010年から2017年頃までは、13本が中央・総武緩行線で、残り4本が京葉・武蔵野線向けで使用されていた。しかし、2017年よりE231系500番台の三鷹車両センター転出が本格化すると、E231系0番台とともども他線区への転出するようになった。
転用にあたっては、E231系に準ずる扱いとなっているようで、足回りが209系と同等ながら、機器更新時期がE231系0番台と同じ時期となっている。これはE231系0番台と更新時期を揃えることで、機器寿命を平準化することが目的と思われる。
武蔵野線向け (2017-)
2018年現在では8両編成6本が在籍している(M71-74、M81-82)
既に運用されていた3編成(M71-73)については、2017年3月から2018年2月にかけて機器更新が実施された。
2018年より、516(M74編成)が機器更新の上で、2018年より武蔵野線向けとしての運行が開始された。またひし形パンタグラフの編成も順次転属されており、2018年9月現在では506-507(M81-M82)の2編成が在籍している。他の編成も順次、転用が進められていくものと思われる。
川越・八高線向け (2018-)
2018年現在では4両編成4本が在籍している(51-54)
川越・八高線向けには500番台から3500番台に改番され、2018年1月に川越車両センターに配給輸送された。
最終的には4両編成5本の配置になると思われる。
- 最終更新:2018-09-16 03:14:11